ついでに－－四方山話

なぜホームメイド？

私は塗ったり修正したりする方の美容にはわりと無頓着なのですが、美肌に関しては興味があって独自に研究（・・というほどでもないのですが）を重ねています。

家庭にあるもので手づくりできるというのは私にとって重要で、特に数年前突然アレルギー体質に変わってからはなるべく人工的なもの（着色料、香料、保存料など）が含まれていないものを・・と考えるとやはり手作りが一番安心というところに落ち着いたのです。

初めて北米に住む事になったとき、肌に合う化粧水をさんざん探し回って結局見つけることができなかったという経験によってもさらに手づくりの良さを再確認したのでした。

（※ただし、手づくり化粧品の最大の欠点、『傷みやすい』という点には注意が必要です。カビや雑菌は、むしろ化学薬品よりもたちが悪いので、常に新鮮なものを使うようにしましょう。）

それに何より、ホームメイドは楽しい！
石鹸、美容液、ハンドクリーム、リップスティック、髭剃りクリーム・・などなど、お店でしか買えないと思っていたものも、自分で作れるものが意外と多いのです。失敗を繰り返し、試行錯誤しながら自分にぴったりのレシピを見つけるのもこれまた面白くて、飽きる事がありません。満足のいく作品が出来たらお友達同士情報交換するのもよし、こ～んなに楽しいことを放っておくテはないですよね！

(コスメティック関係のものは、石鹸の水酸化ナトリウムを除いて化学薬品は一切使っていません。基本的に食品または自分で採取できるハーブを使って出来るものをこころがけています。）

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継続は力なり？！

田舎の方に行くとよく、お肌がぴかぴか、張りがあってきめ細かいおばあちゃんを見かけます。お手入れ方法を聞いてみると、以外にも「特に何もしていない」という方が多いのです。ただ、ほぼ全員に共通しているのが「若い頃からこれを続けてきた」というものを持っているようです。
「４０年来同じクリームを使い続けている」
「お風呂に入ったら必ず冷水をかぶってから上がる」
「オリーブオイルをおちょこ１杯ぐらい毎日飲んでいる」
「キャベツの生ジュースを毎日飲んでいる」
「ヨーグルトでパックする」
などなど、どれも簡単なことなのです。

しかし、今の世の中、ひとつの事を続けるというのは意外と難しいのではないでしょうか。テレビや雑誌などで「あれがいい」「これがいい」という情報を聞くと、ついついあっちもこっちも試してみたくなるものです。「いい」と言われるものも、数ヶ月やそこらでは本当の結果が出るものではありません。いろいろと試してみて、自分に合うものを見つけたらそれ一本に絞って継続することが結果的にはいいような気がします。

先日テレビで見た皮膚科のお医者さんも、肌の状態をよく保つには、ひとつのものをずっと使い続けることだと話していました。

余談ですが、健康に長生きしている方たちの秘訣も、「若い頃からこれだけは続けてきた」というものがあるかどうか、だそうです。自分に合うものを見つけたら、あちこち迷わずにこつこつと継続したいものです。

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“自然の物”はよい？

ハーブや食べ物など、「自然のもの」がいいという思い込みは意外と多くの人が持っているかもしれません。特に、「ハーブだから安心」「食べ物だから大丈夫」という宣伝文句を前面に出したサプリメントブームにはちょっと首を傾げたくなることがあります。

いくらハーブでも食べられるものでも、過ぎると毒になることがあります。
これはアメリカのテレビ番組で紹介されたのですが、ある女性用のサプリメントについて疑問を持ったテレビ局が調査をしました。そのサプリメントは「１００％ハーブで安全」をうたい文句にしてブームになっていたのですが、実際専門の植物学者と医者が調べた結果、安全な摂取量をはるかに超えたハーブが含まれていて発癌の危険性があることが分かったのです。そのことを発売元に指摘すると、「このハーブは何百年も使われてきて歴史があるので安全」の一点張りです。 TVコマーシャルで推薦のコメントを話している”ドクター”も実はまるで専門外の歯医者だったのです。

ここでのポイントは、１．いくら長い歴史のあるハーブでも正しい使用法にかなっているか。２．権威のある人の推薦にまどわされていないか。また、その人は本当にその分野での専門家であるか。信頼できるバックグラウンドか。ということだと思います。

サプリメントに限らず、実際に食べ物やハーブを使う場合も同じです。
例を挙げると、自然治癒力を高める・体を温めて血の道の通りを良くする（生理不順などにも効果があるといわれる）・つわりの吐き気を抑える効果がある・・など、女性の味方のようなハーブのしょうがも、妊婦が大量に取りすぎると流産を引き起こす恐れがあるし、カモマイルなどもアレルギーの引き金になることがあります。ハーブの白髪染めとして人気のヘナも、使い続けると発ガンの危険性があるということは意外と見落とされているのではないでしょうか。

漢方薬もハーブですが、ちゃんとした専門家が調合したものでないと安全とは言えません。ハーブの組み合わせによっては逆に体に害になることもあるし、人によって合わないものもあるのです。（場合によっては命を落とすこともあります。）

また、経口よりも肌から吸収する方が害を及ぼす物質もあるそうなので、「食べても安全だから肌につけても安全」とも言い切れないと思います。

自然のものだから安心・安全と過信せずに、ちゃんとした文献なりで調べて納得してから使うようにしたいです。

***ついでに－－四方山話***

ついでに－－四方山話