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◆◇ 常識? 日常生活編 ◆◇

私はアメリカについて殆ど何も知らなかったので、
「えええ〜〜、それって常識だったの?し、しらなかった・・煤i; ̄□ ̄A アセアセ」
というような ことがしばしばありました。(今でもそうですが・・)

そんな私の経験のなかから、割と常識だけど意外にだれも教えてくれないことを思いつく限り記してみます。

これからアメリカで生活される方のお役に立てれば幸いです。
◆ ◆ ◆
■州は独立国家!?
■電話
■車の運転
■買い物
■手紙
■健康保険・病院
■結婚手続き
■結婚式
■公共料金などの支払い
■カスタマーサービス
■ブランド
州は独立国家!?

まず最初に断っておきたいのは、アメリカでは州によって法律が異なります。「日本だってそうじゃないか」と思われるでしょうが、州の持つ権限がかなり大きいのです。 結婚、刑法、交通法、教育に関することなど、州によってまるで外国かと思うほど違うこともあります。

ここではわりと一般的&私の経験からという非常に狭い範囲での記述になりますので、どうぞご了承ください。

電話

・電話には、市内・市外(中距離)・市外(長距離)・国際電話があります。

市内電話:電話会社によっても異なりますが基本料金で時間制限なくかけられます。

市外電話:全て『1』をダイヤルしてからかけます。

(地域によっては、同じ局番同士でも料金は市外電話扱いだったり、すぐお隣の家が市外局番だったりするので驚く事もあります。)

・通常は市内・市外(中距離)はローカルの電話会社が、市外(長距離)・国際電話は長距離電話サービスをしている会社が扱っています。 自分で長距離電話会社と契約していない場合は、ローカルの電話会社と契約している会社(AT&Tなど)が適用されます。

市外(長距離)・国際電話:各電話会社によって料金が異なるので、少しでも安いサービスがあると長距離電話の会社を切り替えるというのはよくあることです。 普通は新しい会社と契約すれば古い会社は自動的にキャンセルされます。(注:新しい会社が前の会社との解約手続きを行ってくれるはずです。)

ちなみに私はKDDIと契約しています。料金も割とよく、経理やカスタマー・サービス(日本語でOK)もしっかりしていて安心。おすすめです。

・市外の中距離・長距離の扱いについては契約している電話会社に問い合わせて下さい。
車の運転

・交通ルールは基本的なことは全国同じですが、細かいところは州によって違います。

・運転免許は住んでいる州の免許証をとらなければいけません。テストも州によってちがいます。(筆記のみのところや、筆記プラス路上試験が必要なところもあります。)日本の免許証を持っていると路上試験がパスされることも。州によっては、住所変更に伴う免許の書き換えを怠ると、罰金プラス法廷出頭という厳しいところもありますのでご注意。

・車の登録も住んでいる州で登録手続きをします。車検(のようなもの)も州によってあったりなかったりです。保険は必ず入らなければいけません。もし保険なしで運転しているのが見つかれば、罰金や減点になります。もちろん事故が起こった時保険なしだと莫大な借金を抱えることになりかねないので、高くても保険には必ず入りましょう。

・信号が赤でも右折していいなんて!・・と最初びっくりしました。(赤信号で右折禁止のところもありますが、サインがあります。)

・どんな状況の事故でも車に非がある日本とちがって、北米では対人事故でも状況によっては車は悪くない・・ということもあります。「本来歩行者がいるべきではない場所」での事故は歩行者の責任でもありますので、気をつけましょうね。

・アメリカの道路は車線が広いせいか、左右の死角が大きいです。特に自分の斜め後ろにつけて走っている車は、完全にミラーから消えてしまう範囲が大きいので、車線変更などはちゃんと目でも確認しましょう。こちらに来て間もない頃、ミラーだけで確認して車線変更しようとしたら、実はすぐ斜め後ろに車がいて警笛を鳴らされたことが何度かあります。
(また、これは個人的な意見ですが、アメリカ製の車は日本車やヨーロッパ車と比べて死角が多いように思います。)

・自転車は車道を走ります。

買い物

返品・交換
大抵のお店は、購入後決められた期間内でレシートがあれば返品・交換をしてくれます。(チェーン店であればどの支店でも受け付けてくれます。最近はレシートなしでも返品・交換できるところもあります。) また、商品によっては正しい使用法で故障した場合、交換・返品期間内でなくてもそのまま交換または返品できることもあります。

ギフト・レシート
ホリデーシーズンに買い物をすると、ギフト・レシートというものがついてくることがあります。これは、もらった人がその商品を気に入らなかった 場合、そのお店(チェーン店であればどの支店でも受け付けてくれます。)で返品、交換してもらえるのです。なんだか、送り主の心よりも『物』って感じがしません?ホリデー・シーズン以外でも買い物をしたときにギフト・レシートをくれるところもあります。

プレゼント(もらう方)の登録
デパートや大型チェーン店などでは、誕生日や結婚、出産などで誰かから贈り物をもらう時、「これが欲しい」と欲しい物を自己申告できるシステムもあります。(お店に置いてあるレジスター専用の機械か、インターネットで。)これもあまりにも合理的で、なんだかね〜という気がしますが・・。

インターネットを利用
お店によっては、インターネットで注文した商品を近くの支店でピックアップすることも出来ます。せっかく買い物に行ってもお目当ての商品が在庫切れだったということもよくあるので、出直したり他の支店に行ったりという手間と時間が省けて便利です。

Transfer purchase
また、買い物に行って「あそこの支店で売っていた商品がほしいんだけど、この支店には置いていない。わざわざ戻るのも何だしなあ。」とか、「セール期間は今日まで。でもこの支店は品切れだし、他の支店に行く時間もない。」という時には、『Transfer purchase』が利用出来るところもあります。これは文字通り『ある支店の商品の支払いを他の支店で済ませ、配送してもらう(または後日自分で取りに行く)』サービスです。SEARSなどはこのサービスを行っています。

クーポンを利用
スーパーなどではクーポンを使う人をよく見かけます。クーポンは新聞や雑誌、郵便受けに入っていたり、商品自体についていたり(!)します。 種類もそのお店でしか使えない(お店が発行している)ものと、どこででも有効な(商品の会社が発行している)ものがあります。期限付きのものが多いので注意。 毎回の買い物でクーポンを使うと年間かなりの節約になります。(ちなみに人によって『キューポン』または『クーポン』と発音しますが、どちらでもオッケーです。)

メンバーシップ・カードを利用
一部のスーパーやドラッグ・ストアではメンバーシップ・カードを発行してくれるところもあります。登録は普通無料で、買い物をした分だけ特典があります。例えば、サンクス・ギビング・デーの前だったら期間中○○ドル以上の買い物でロースト・ターキーがもらえる、といった具合です。また、点数がたまるとクーポンがもらえるところもあります。

手紙

手書きのカードや手紙などは、筆記体で書いた方がよりフォーマルなのだそう。読みにくい筆記体よりも活字体の方がきれいで読みやすいと思ったのですが、意外でした。

ビジネスレターやレジュメはワープロやタイプで、専用用紙を使います。

健康保険・病院

アメリカの健康保険は、「保険会社の商品を買う」といった感じです。掛け金や種類によってサービスの内容も異なり、診療が受けられる病院や治療内容も限られてきます。

保険に入ると、まず保険会社から送られてくる小冊子を注意深く読んで「自分の保険は、どこまでカバーするのか」をしっかりと把握する必要があります。

病院も、保険会社のリストから選ばなければなりません。

まず最初に決めなければいけないのがファミリードクターです。診療はまず、全てこのファミリードクターに診てもらってから必要であれば専門のお医者さんに紹介状を 書いてもらいます。ここで注意した方がよいのは、たとえ紹介状をもらっても、念のため保険会社に問い合わせた方がよいということです。というのは、紹介されたお医者さんが 保険でカバーされなかったということもあり得るからです。治療内容も、保険でカバーされるかどうかをちゃんと確認してからでないと後から莫大な額を請求されて 驚くということだってあるので注意が必要です。

歯科や眼科も同じで、保険によってはカバーされなかったり別の保険をかけなければいけなかったりします。

ちなみに、歯科治療は同じ治療内容でも歯医者さんによって料金が異なります。全国一律、点数制の日本とはちがうので驚きです。

普通、治療を受ける前に「治療内容と料金、保険でカバーされる額と自己負担額」のリストを作ってくれるはずなのですが、病院側から何も言われないときは積極的に質問した方がいいと思います。

これは知人に本当に起こった怖い話です。
ある日突然の腹痛で病院に行き、そのままばったりと意識を失ってしまいました。そして気がついた時には病院の ベッドの上。なんと、気を失っている間に勝手に開腹されてしまったのです。というのも、病院では患者の身元が分からない緊急事態では、病院側の判断のみで手術してもいい そうで、腹痛を訴えて気を失った身元不明の知人は、その場で即手術・・・というか開腹され、結局どこも何ともなかったためにそのまま縫合されたのです。 後日、病院から莫大な請求を受けたのでした。

アメリカの病院がらみでは他にもたくさんの驚くような話を聞きますが、それを聞くたびに改めて 日本の健康保険制度のありがたみが身にしみます。

※海外旅行保険の場合は、各保険会社が病院とのやりとりを代行してくれるところもありますので、クレーム方法も簡単です。ただし、事前に保険会社に問い合わせをして受診できる病院を教えてもらいます。行きたい病院の希望がある場合でも保険会社によっては融通を利かせてくれることもあります。詳細は各保険会社に問い合わせてみて下さい。

短期滞在や、ビザステータスの関係で現地の保険に入れない場合は日本で海外旅行保険の契約をしておくと安心です。


【カナダの場合】

カナダの健康保険制度はアメリカとは異なり、公共の健康保険です。
各地にあるウォーク・イン・クリニックは予約なしですぐに診療してもらえるので便利。 海外旅行保険も適用されるので安心です。(海外旅行保険会社は、大きな都市であればたいてい現地に日本語の通じるオフィスがあるので、そちらで一番近い病院とクレーム方法などを教えてもらえます。)

結婚手続き

結婚の手続きについては州や市によって千差万別だし、専門のサイトもあるのでここでは私の経験だけにとどめて軽く触れます。

私が結婚手続きを行ったニュージャージー州のHoboken市では、まず市役所とは別の場所にある書類などを発行する事務所に行って「結婚手続きをするための書類」を発行してもらいます。 それを持って市役所へ行き、「結婚式の予約」をします。

ここでいう結婚式というのは、皆さんが想像するような式場で挙げるものではなく、Hobokenの場合は市役所内にある裁判室で、判事によってとり行われます。 Hobokenではひと月に3組しか結婚を行わないのですが、私たちの場合は幸運にもまだ空きがあるということで翌月の予約をいれることができました。

さて結婚式当日、窓口で結婚式の予約がある旨を伝えているとき、私達の前にいたカップルが受け付けでなにやらもめています。 どうも、「結婚する時には証人が2人必要」ということを知らずに、証人なしでは結婚式は行えないと担当者に言われているようです。 それを見ていた夫の兄が証人になる事を申し出、2人必要ということで夫も証人になり、めでたくそのカップルは式を挙げる事ができたのでした。

式場・・というか裁判室なので、周りにいる人達は皆何らかの犯罪で裁判待ちの人達ばかり。交通違反だの、レストランにハエがはいってきたのどうのという実に くだらな・・さまざまな裁判の後、いよいよ私達の番です。

まず宣誓をし、判事さんの後に続いて復唱するのですが、そんなの聞いてない・・・。なにやら難しい単語ばかりで、私はというと「聞き逃すまい」と必死に判事さん(女性)の 顔を見つめながら誓いの言葉を述べ・・・まるで判事さんと結婚するかのようでした。

そんなこんなで無事式も終え、「仮の結婚証明書(マリッジ・サーティフィケイト)」に判事さんのサインをしてもらいました。 今度はそれを持って再び例の事務所で「本物のマリッジ・サーティフィケイト」を発行してもらいます。ここでも証人が一人必要ということで、夫の同僚に立ち会ってもらいました。

このマリッジ・サーティフィケイトの発行手続きは、事務のお姉さんが書類をタイプするのですが、私の側は名前、私や両親の出身地なども全て日本語です。何度も聞き返されて長い時間をかけて やっとタイプしてもらうことが出来ました。しかも、口頭で。

さて、無事書類もタイプされ、これでやっとマリッジ・サーティフィケイトを手にすることが出来る・・・と思いきや。まだ終わりじゃないんです。 本物のマリッジ・サーティフィケイトは、数日後にまた取りにこなければいけないのでした。

私はアメリカにフィアンセ・ビザできていたので、この結婚の手続きを入国後3ヶ月以内に済ませてグリーンカードの申請をしなければいけないのでした。

日本のように市役所に行って書類書いて印鑑押して、はい、おしまい・・という簡単な手続きを予想していたため、こんなに時間がかかるとは思いもしませんでした。 この時点で、アメリカに来てすでに2ヶ月近くも経っています。急いでグリーンカードの申請書(これもまた、大量の書類を揃えなければならず、その手間はここではとても書ききれませんが) を揃え、無事に期限内に郵送することが出来ました。

アメリカの結婚手続きって、ほんと、大変です。ラスベガスに行くカップルの気持ちが良く分かりました。(実はこの後もさらに、披露パーティーの準備でおおわらわなのでした。)

結婚式

さて、結婚の手続きを終えたら今度は結婚式(ここでは裁判所でのオフィシャルな結婚式じゃなく、一般的に言うところの教会での式について。厳密に言えば私達の場合はすでに裁判所で結婚式を挙げているので、今回のは形だけ。)です。

本当に結婚について何も知らなかった私は、ここでもあまりの事の大変さに驚きの連続でした。 ただ適当に教会を探して予約すればいいってもんじゃなかったのです。

無宗教の私と正真正銘カソリックの夫では、「教会での結婚式」の重大さについて認識がまるで違ったのです。

まず、最初に夫と食い違いがあったのが「神父さん」でした。
「priestを探さなくちゃいけないね」という私に対し、夫はとても真剣な顔で
「カトリックの教会で式を挙げるからには、君も洗礼を受けてカトリック教徒にならなければいけない。 式の前には告知や神父さんからのプライベートな質問もあるし、式の後にも毎週教会に通わなければいけない。カトリック教徒になるからには、一生カトリックの教えに従わなくちゃいけない。そこまでする覚悟はあるのか?」
と言うのです。

カトリックもプロテスタントもよく分からない無知な私は、何も考えずにpriest(=神父さん)という単語を使っただけなので「へ?」という感じだったのですが、どうやらpriestという単語は『カトリックの神父さん』という意味らしいのです。(ちなみに日本語の『神父』はカトリックの司祭、『牧師=minister』はプロテスタントの指導者を指すそうです。知ってました?) それで私がpriestと言ったため、『私がカトリックになるという一大決心をした』という大きな誤解を招いてしまったようです。

私は別にカトリック教徒になっても良かったのですが、夫はやはり私にそこまでさせるのは出来ないと思ったらしく(そんなに大変なのか?)、カトリック式の結婚は止めようということになりました。

ではカトリック式でなければ、どこで式を挙げればよいのでしょう。

普通アメリカでの結婚はなんらかの宗教にのっとって挙げられます。夫の宗教でないとなると、妻(すなわち私)の宗教は・・・というと、行事によってお寺にも神社にも行くし、仏教なのかはたまた神道なのか、自分でもよく分かりません。

「しいて言うなら、普通結婚式は神主さんに挙げてもらうかなぁ。」
などと曖昧なことを言ってしまったが最後、
「じゃあ、シントー・シュラインを探してそこで式を挙げよう。」
などと、とんでもないことを言い出す夫。
いや、冗談でも何でもなく。

なぜわざわざアメリカで、神社を探して式を挙げないといけないのでしょう。信者でもないのに。

半分泣きそうになりながら必死で夫を思いとどまらせ、やっと無宗派の教会で無宗派の神父さんに式を挙げてもらうことに決定しました。

この神父さん探しも結構大変だったのですが、なんとか元カトリックで無宗派になったという神父さんを見つけることが出来ました。

(なぜそこまで神父さんにこだわったかというと、夫の家族は非常に敬虔なカトリック信者で、カトリック式の結婚をしないというだけでもおおごとらしいので、せめてご両親の為にも神父さんに式を執り行ってもらいたい・・・という夫の希望があったからです。シントー・シュラインだったら全く未知の宗教なので、むしろよかったみたいです。)

式場の方は、教会ではなく、たまたま家探しでドライブ中に見かけた古い大きな家(二人ともほぼ同時に直感で「あ!ここ!」と思ったのです)を借りられることになり、ケータリングの手続きもなんとか済ませました。

式はマサチューセッツから夫の家族が、日本から私の家族が来てくれて、あとは夫の同僚が数人というこぢんまりとしたものでした。

式の後の会食(レセプション)も含めて全部で半日くらいで終了。 みんなから「今まで出席した中で一番いい式だったよ。」と喜んでもらい(というのも、夫の兄弟達は皆カトリック式の長〜〜〜い式で、結構疲れるのだそうです)、いちおう大成功に終わりました。

こうして書いてみるとなんでもないように見えますが、本当に、本当〜〜に、山あり谷ありだったんですよ〜。

アメリカの結婚式って、やっぱり大変だと思いました。

これまで何度かこちらの結婚式に参加したのですが、一番驚いたのが花嫁さんのおもてなしの上手さです。

花嫁さんっておとなしく座って微笑んでいるもんじゃなかったんですねー。レセプションでは花婿がホスト、花嫁がホステスとして 招待客をもてなすというのが習慣のようで、花嫁も招待客が退屈しないようにウエディングドレス姿でひとり一人と会話をし、ダンスを披露し、それはそれは活発なのです。

式の前日にも会食があることが多いのですが、ここでも長時間ホステス役をきっちりとこなします。

色んな意味で、アメリカの結婚式ってほんとに気力・体力勝負だなあと思います。

公共料金などの支払い

1.個人のチェックを郵送する。
2.各社の自動振込みサービスを利用する。
3.銀行のBill Pay(自動引き落とし)サービスを利用する。
4.インターネットのBill Payサービスを利用して自分で振り込む。

などの方法がありますが、個人的には1と4を強くおすすめします。

理由は、間違いが多いことと、もし向こうが間違っていても返金される保障がないということからです。日本のしっかりした会計システムをご存知の方には信じられないかもしれませんが、本当の話です。

実際、自分達が体験した失敗談を少しご紹介しましょう。


(その1)カナダにて、インターネットプロバイダーとの出来事(長文です^^;)

カナダでプロバイダーと契約しようと、インターネットでの申し込みをしていた時。(ちなみにそのプロバイダーはカナダでもかなり大手です。)

手続きの途中で、「パスワードは5桁より多くして下さい。」という画面が出て、最初から登録のやり直しをしなければなりませんでした。2度目はちゃんと6桁のパスワードを設定し、登録終了画面も確認、無事プロバイダーとの契約をすることが出来ました。

そして1年後、解約手続きを済ませて日本へ帰国したとき、とんでもない事実が判明したのです。 当時日本のクレジット・カードからの自動引き落としで支払いしていたのですが、毎月2つ分のアカウントが請求・引き落としされていたのです。どうやら最初の5桁のパスワードで拒否されたにも関わらず、登録されてしまっていたようです。何故????

急いでプロバイダーにeメールしたのですが、返事はなし。しかも、解約したはずのアカウントの分も相変わらず引き落とされています。 その後何度eメールを送っても、やはり返事は梨のつぶて。

eメールでは埒があかん・・と英語の堪能な姉に直接電話してもらって、やっと「解約手続きと超過料金の返金をする」という返事をもらいました。 やれやれ、これでやっと解決した・・・と安心したのも束の間、その後もアカウント2個分の料金は引き落とされ続けています。

当時ビザの手続きやアメリカへの引越しの準備で忙しかったため、とりあえず保留にしてアメリカに渡ってからコンタクトすることにしました。 念のため日本を離れる時にクレジット・カードも解約し、カード会社にも事情を話して「もし再び請求が来ても間違いなのでカード会社の方で拒否してもらう」という手続きもして、アメリカへ旅立ちました。

渡米後、今回は事情を話してアメリカ人の夫に「ちゃんとした文章でクレーム」してもらうことに。 今までのいきさつを順を追って説明したすばらしいフォーマルな文章を書いてもらい、まずはメールで。しかし、やはり返事はなし。

クレジット会社とも解約したはずなのに、相変わらず毎月しっかり引き落とされています。(日本にいる母にクレジット会社に問い合わせてもらったのですが、こちらも結局止められませんでした。(約束が違う〜〜!!)クレジット会社は私の銀行口座を知っていたので、解約後も勝手に引き落としていたのですが、これって 違法じゃないのかな???)

これはやはり、直接電話するしかないとHPで電話番号を調べてカスタマーサービスに電話することにしました。・・・・しか〜し!「カナダ国内からしかかけられません」というメッセージのテープが流れるばかりで、アメリカからは電話がかけられないようになっていたのです。

日本からかけた番号はもう使われておらず、直接コンタクトを取る方法は・・・カナダに行くしかありません。

カナダはここミネソタから車で半日程の距離です。どうせならキャンプも兼ねてカナダに行こうということになり、いざ、カナダへ。 早速カスタマーサービスに電話して延々と事情を話し、長い交渉の末にようやく解約の手続き&超過料金(この時点ですでに約5万円になっていました)の返金を約束してもらったのです。

さてみなさん、この話はここで解決したと思ったでしょう・・・んがっ、まだ解決していなかったのです(T-T)

無事、解約はされました。

めでたく引き落としも止まりました。

でも結局、待てど暮らせど返金のチェックは届かず、支払う必要のなかった計5万円ナリは戻ってくることはありませんでした。 それでも問い合わせを始めて約2年、ようやく支払いを止めることができただけでもほっとしました。

思えば、最初からチェックか振り込みにしておけばこんな問題は防げたと思います。超過分は、高い授業料を払ったと思ってあきらめました。


(その2)アメリカにて、携帯電話会社(アメリカでは大手の電話会社)との出来事。

携帯電話料金を自動引き落としにしていたのですが、ある日、過請求を発見。
早速電話会社に電話をし、調べてもらうとやはり先方のミスで多く引き落としてしまっていたようです。

ところが、その月の会計はもう閉めてしまったので返金は出来ないというのです。(そんな馬鹿な!!)

「こちらが間違ったのならともかく、そちらが勝手に間違ったのに訂正できないのはおかしい」と食い下がったのですが、あちこち電話をたらいまわしにされた挙句、結局 返金はされませんでした。(この後、何度もカスタマー・サービスに電話をして何度も回線をたらいまわしにされた後、何度も交渉したのですが駄目でした。)

毎月の引き落とし通知をすぐに確認していればすぐに問い合わせして訂正してもらえたので、ある意味自分達の責任でもあるのですが・・・やはり納得いきません。

ちなみに、「申し訳ありません」などという言葉は一言もありませんでした。(謝れば自分達のミスを認めることになるからでしょうか。)

結局その携帯電話は解約し、カスタマーサービスが良いことで定評のある別の会社と契約し直しました。


他にも信じられない経験をいくつかし、それ以来支払いは面倒でも毎月自分で処理するようにしています。

カスタマーサービス
ブランド

ここで言うブランドとは、スーパーマーケットなどで売られている商品の銘柄についてです。

アメリカの有名な銘柄は、実は大手数社が牛耳っているといっても過言ではないくらい、一部の企業によって販売されています。 大手企業による銘柄の買収が日常茶飯事だからです。(食品、衛生用品、洗剤・・など関連性のないものも多いので、「えぇっ、これって、あの会社が販売してるの?」と驚くことも多々あります。)

面白いのは、こちらでは販売元の企業名よりも、銘柄の方が大事にされていて、たとえ大企業に買収されたとしても 商品の名称・銘柄・パッケージは全く同じ、企業名も記載されない(またはごく小さく記載されている)事が多いので消費者は気付かないということです。

日本だと、○○会社というのがまず先にきて、それから商品の銘柄ですよね。買い物をする時にも、「○○会社のものだから安心」という理由でお買い物なさる方も多いと思います。 こちらの人達は、会社名よりも昔から慣れ親しんできた銘柄を選ぶ傾向があるようです。

ここでちょっと落とし穴もあるのですが。。
品質の良さで定評のある銘柄が、ある企業に買収されたとします。するとその企業は、コストを下げるために中身のレベルをちょっと落として売る・・ということもあるそうです。 全部がそうとは言えませんが、これは大企業になるほどよくあることのようです。でも消費者はパッケージの見た目も商品名も変わらないし、気付かないことが多いです。

(おまけ)
銘柄ではないのですが、本(特に小説)などはまず著者名が大きく書いてあり、タイトルはその下におまけ程度の大きさで書いてあることが多いですよね。なんだか、国民性の違いを感じます。

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