これは会社や人によっても違うと思うのですが、どうも一般的に「お客様は神様です。」という姿勢はあまり見受けられないように感じます。
自分や周りの人の体験から言えるのは、会社よりもまず自分という感じの人が多いです。会社への忠誠心というものもあまり無いようです。
例を挙げると、友人(日本人)が以前働いていた会社で同僚(アメリカ人)が休むことになりました。
その日、同僚が担当していた顧客から緊急で依頼が入り、友人が代わりに処理して顧客にも喜ばれたのだそうです。ところが翌日、その同僚は大怒り。自分が担当なので余計な口出しをするな・・ということらしいです。どうやら友人の評判が上がることで自分の立場が危うくなるという危惧もあったみたいです。
同じ理由で、同僚が自分の電話に答えるのを嫌う人も多いです。(事務職だと、たいてい自分専用の電話と番号があります。)
お客様の側としては、担当なんて関係なく、その会社として満足のいくサービスをしてもらうのが一番だと思うのですが。
もうひとつ。
某企業で働いていた時、ある下請け会社Aにクレームの電話をしました。しかし、先方は『A社じゃなく、(さらにその下請け会社)B社のミスだから』という言い訳で責任逃れです。
こちらとしては依頼をしているのはA社なので、B社のミスはそれを管理しているA社のミスだと思ったのですが。こういう疲れる話は日常茶飯事でなんだか呆れるというか・・だんだん慣れてしまいました。
それと、少しでも条件の良いところがあると、さっさと転職するのも普通です。たかだか2〜3年勤めて、「こんなに長く勤めているんだからそろそろマネージャーにしてくれないのはおかしい」などとふざけたことを言う同僚もいました。一番驚いたのは、パソコンに以前の担当者が勤務中に作ったレジュメとカバーレターが山ほど残っていたことです。
まあ、働く側としても、いつ「明日から来なくてもいいから」と首を切られてしまうような会社(そういうところは、本当に多いです)に忠誠心を持つというのも難しいとは思います。
私は日本で10年以上働いていたので、普通にボランティア残業したり、手があいた時に上司を手伝うという『契約書にない仕事』までしていたので、アメリカ人の同僚からは奇異な目で見られていました。
「郷に入れば郷に従え」で、会社と自分との間にきっちりと線を引く・・という風にすればよかったのかな・・と思うこともありますが。。どうなんでしょうねぇ。
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